レーザーと加速器によるX線,γ線生成

私たちは, 電子とレーザーの反応の1つであるレーザーコンプトン散乱(逆コンプトン散乱)による小型の高輝度X線・γ線源開発を行っています. X線・γ線の生成数を実用的な数まで増加させるために, 私たちの研究室では主に衝突に寄与するレーザー光の密度を増大させる研究を行っています.

レーザー光の密度を増大するために, レーザー蓄積共振器という装置の開発を行っています. レーザー蓄積共振器とは, 名前の通りレーザーを溜め込む合わせ鏡状の装置です. レーザー蓄積共振器を用いることで, 下記の2つが可能となります. 

ただし, レーザー光をレーザー蓄積共振器に安定に溜めるには, レーザー蓄積共振器の長さを1nm以下の精度でコントロールする必要です。この困難を解消するために,新しいメカニズム自発共鳴型光共振器を開発しています。 

この研究に携わると, 

の取扱いは勿論のこと, ヤル気とタイミング次第で

と,幅広く経験することが出来ます.

また, この研究は国内外の他の研究機関と共同で行っており, 様々な方と議論を交わすことが出来ます. 

関連論文

"Harmonically mode-locked laser pulse accumulation in a self-resonating optical cavity", Yuya Koshiba, Tohru Takahashi, et.al, Optics Express, Vo. 30, No .24, 43888 -- 43899 (2022)

"Feedback-free optical cavity with self-resonating mechanism”, Y.Uesugi, Y. Uesugi, Y. Hosaka, Y. Honda, A. Kosuge, K. Sakaue, T. Omori, T. Takahashi, J. Urakawa, and M. Washio, APL photonics,  1 026103-1 -- 026103-7 (2016)

"Photon generation by laser-Compton scattering at the KEK-ATF", S. Miyoshi, T. Akagi, M. Kuriki, H. Shimizu, T. Takahashi and Y. Ushio, et. al., Nucl. Instr. and Methods in Phys. Res. A623 (2010) 576-578

"Photon Generation by Laser-Compton Scattering Using an Optical Resonant Cavity at the KEK-ATF Electron Ring", Hirotaka Shimizu, Masao Kuriki, Shuhei Miyoshi, Tohru Takahashi and Yasuaki Ushio, et. al., J. Phys. Soc. Jpn. 78 (2009) 074501

最終更新日: 2023/04/14